成長期や飲酒時必須
成長ホルモンを作るビタミンB2
なんとなくできてしまう口内炎。これはB群欠損を代表する症状です。特に、皮膚を健やかに保つビタミンB2が大きく関与しています。
B12の働きは多彩で、①ブドウ糖を脳のエネルギーに変える②薬物の代謝③動脈硬化の抑制④脳の活性化⑤皮膚や粘膜(特に呼吸器)の機能維持⑥鉄代謝⑦成長ホルモンの合成などに関与しています。成長ホルモンは小児の成長や知能発達だけでなく、成人においても筋肉の成長や骨の維持を支える働きをしています。
ビタミンB2が不足すると、光に過敏になったり、皮膚にトラブルができることも。また、口内炎をはじめ口角炎や口唇炎ができたり、脂漏性しっしんなどの症状が現れます。これを防ぐには、ビタミンB2の摂取が大切です。ビタミンB2は牛乳や乳製品などの食品、得レバーなどにも多く含まれています。一般的に動物性の食品に多く含まれていますが、植物性食品である納豆にも含まれています。きちんと摂取しているつもりでも、成長期の子や体をよく動かす人、ベジタリアンや抗生物質を服用している方などは、B2欠乏に陥りやすいので注意しましょう。特に、アルコールをよく飲む方は、B2の吸収が妨げられますので、間違いなくB2をはじめB群欠乏があります!
また、脂肪の多い食事をしたときにも必要量が増えます。
欧米などでサプリメントを使用した栄養治療をする医師らは、成長の遅い子どもや口内炎、口角炎の治療、皮膚炎やしみなどのビタミンB2不足によるトラブルに対し、予防段階で50㎎、治療段階で100~200㎎のB2を投与すると効果的であるとしています。その量は推奨量(約1.0㎎~1.6㎎)をはるかに超えていますが、今使う分を取りつつ、不足分を補うにはこれくらいは必要なのです。
ビタミンは、B2に限らず、相互作用の面からビタミンB1、B2、B3、B5、B6 は同量摂ることが望ましいとされています。食事から期待できるB2補給はわずかです。身体パフォーマンスの向上のためにも、サプリメントなどで工夫して摂取しましょう。
ビタミンB2を多く含む食材 |
豚レバー・・・・50gで1.8㎎ |
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