サプリは天然由来品を

ビタミンEの上手は摂取法

　若返りやホルモンバランスを整えるのに役立つビタミンE。「アンチエイジングに、たっぷり取らなきゃ！」と考えている方、必見。今回は、その効果的な摂取方法について説明します。

　実はビタミンEには8種類の仲間が存在しています。それは大きく「トコフェノール類」と「トコトリエノール類」に分けられ、結合しているメチル基の位置と数によって、トコフェノール4種とトコトリエノール4種で、合計8種類となっています。

　8種類の仲間はそれぞれ効力が違い、人の体内における抗酸化活性の強度によってα（アルファ）、β（ベータ）、γ（ガンマ）、δ（デルタ）に分類されています。中でも、体内での働きが最も強いのはα型ですが、α型だけを取ればいいわけではありません。他の仲間と一緒に摂取することにより、生理機能と抗酸化作用がより発揮されるといわれています。

　また、日本トコトリエノール協会によると、「持続性のあるトコフェノールと、即効性のあるトコトリエノールを同時に摂取することで、体内ビタミンE複合体濃度が維持される」と報告しています。つまり、8種の仲間をバランス良く取ることが大切なのです。

　実際、食物に多く含まれるのはαトコフェノールとγトコフェノールです。

　効率よく摂取するには、サプリメントで取ることをおススメします。製品を選ぶ際には、原材料をよく見てください。原材料が天然由来のビタミンEか、合成のビタミンEかを確認しましょう！天然由来のビタミンEは「ｄ－α－トコフェノール」と表記され、その他のトコフェノール類も含有しています。

　しかし、合成ビタミンEは「ｄ1－α－トコフェノール」と表記されαトコフェノール1種類だけを化学的に合成しており、抗酸化作用では劣る製品設計になっています。長期間、積極的にビタミンEを摂取するのであれば天然由来のビタミンEが体内利用効率の面からでもお勧めできます。

　ちなみに、トコトリエノール類の上手な取り方などは次回説明します。

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