太る糖 太りにくい糖
ダイエットの味方 GI値
エネルギー源として大切な糖ですが、太りやすいと糖質と、そうでない糖質があります。
従来食べられてきた玄米や全粒粉、豆、イモ、果物などには、糖質以外にも多種類の繊維質、ビタミン、ミネラル、ほどよく脂質やたんぱく質も含まれ、吸収のおだやかな糖質が多く含まれています。
逆に、精製加工された食品、例えば白米や、精製加工された小麦粉で作ったパンやめん類、菓子、白砂糖やジュース、これらは繊維質やビタミン、ミネラルが極端に少なく、体内での吸収スピーの早い糖質を多く含んでいます。
早く吸収されること=早くエネルギーになるから良いという考えは、大きな間違いです。
確かに糖質はエネルギー源として必須ですが、注意すべきは糖質摂取が促すインスリンの分泌です。インスリンは、血糖値を下げる働きをしているホルモン。その分泌が適量ならば良いですが、別名「太らせるホルモン」とも呼ばれるように、過剰に分泌されると、肝臓や筋肉中のグリコーゲンを脂肪に、ブドウ糖を中性脂肪に変えるため、肥満の原因になります。糖質吸収のスピードが早い食品を多量に食べると、インスリンの過剰分泌を招きます。現代人は、吸収スピードの速い食材を多量に取るようになったため、血糖異常に起因する肥満や糖尿病、低血糖症などが増加しているのです。
それを防ぐため、最近ではGI値が用いられるようになりました。GI値とは、血糖値を上げやすい食品と上げにくい食品をわかりやすくするための数値です。ただし、GI値が低いものでも食べ過ぎれば太りますし、逆に値が高い食品でも、1回量が少なければ気にする必要はありません。
GI値が低い食品は消化が遅いので、胃腸の調子が悪い時、体調がよくない場合は気にせず消化に良いものを食べましょう。
また、食材でも調理法や組み合わせによって値も変わります。高GIの白米も、低GIの、例えば肉や魚、豆類、ホウレン草などを使った主菜や副菜と組み合わせると良いでしょう。別表を参考に日常の食生活を見つめ直しましょう。
食事のGI値早見表 値の基準60。それ以上だと高めの食材で、それ以外は低め
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