なるほど栄養学 現代人のカラダ事情<1>

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血液に数多くの情報 ~ カウンセリングで気になること

 私は栄養カウンセリングの仕事をしているのですが、意外にも現代入の多くが「栄養不足」であるという実態にショツクを受けています。

 私たちの心身は、毎日の食の積み重ねで作られています。しかし、栄養を意識せずに食事をする人が多いことい年齢や性別、ライフスタイルやストレスなどで適切な栄養素の量が違うということが知られていないのが原因かもしれません。栄養が足りなかったり、バランスが崩れると、人が持っている健康な体を保とうとする機能、「ホメオスターシス」が乱れ、病気を引ぎ起こすと言われています。
 全身の栄養状態が良好で、ホメオスターシスが健全であればウイルスなどの病原菌にも対抗できるようになります。

 だからこそ食事を大切にしなくてはいけません。私たちの身体は薬や化学物質でできているのではなく、食事から得られる栄養でできています。生命を支えるために重要な役割をしている栄養が、細胞の隅々まで行き渡っているかどうか、身体が必要としている栄養を十分取っているかどうかを確認することが大切です。
 それを見る指標として、よく挙げられるのが皮膚、排泄物、つめや髪の毛の状態です。状態が悪いと、栄養が十分ではないと思われます。

 さらに、医師などの専門家らが注目しているのが血液検査のデータです。人間ドックや健診で行うような血液検査は「身体の障害の程度を知る」「病気の原因を推測する」といったこと以外に、「体内で栄養が足り
ているか」「バランスが取れているか」などを把握するための情報も持っています。

 血液には「栄養素、代謝物、老廃物」が溶け込んでいます。そのため、血液検査デー夕には、食べたモノを
知る手がかりが隠されており、健康維持・増進に役立つ多くの情報を手に入れることができるのです。

 私たちがカウンセリングを行う際にも血液デー夕を用いるのですが、気になることが多く、皆さんに伝えたいことがたぐさんあります。

 このコーナーではそんな現代人の栄養状態や、栄養素が体内でどう働き、どう代謝されるか、その上手な取り方、血液デー夕から分かることなどを分子整合栄養医学の立場から分かりやすくお伝えしていきます。

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目次 | 2.タンパク質について①