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naruhodo

第2回
タンパク栄養について①

2016,04,27 <vol 2>

  ヒトはなぜ食べるのでしょう? 植物は太陽や空気、水や土を利用して栄養を合成することができます。しかし、ヒトは植物仕組みを持っていないため「食べる」ことによって、生命を営んでいます。摂取する栄養は「タンパク質」「脂質」「糖質」「ミネラル」に分けられ、体を支えています。 特にタンパク質は、身体から水分を除いた栄養素です。筋肉や骨、歯や内臓器官、皮膚、毛髪まで、すべてタンパク質からできています。また、血液やホルモン、免疫系の抗体などの材料でもあり、エネルギーにもなります。さらに、脳機能を維持する物質のほとんどはタンパク質が分解きれたペプチドやアミノ酸、レシチンから作られており、一口にタンパク質といってもさまざまな働きがあることか分かります。  「プロテイン」と呼ばれるのは、ギリシヤ語の「第一番目、優先すべきもの」の「プロスト」に由来しているのもうなずけますね。生命の根底をつくる最も大切な栄養素、それがタンパク質なんですね。 人間の身体は、頭の先からつま先まで全てタンパク質でできています。私たちが食べたり、ものを見たり、歩いたり、考えたりできるのも、そして病気になったりするのも、すべてタンパク質がかかわっていることになります。

こんなに大切なタンパク質ですが、現代は、不足している人が非常に多い栄養素の一つです。人問は、60兆個もの細胞で組織されており、常に古い細胞が壊され(異化)、新し い細胞に作りかえ(同化)られています。異化と・同化のバランスが取れていれば、健康な休を維持することができますか、タンパク質が不足すると異化に同化が付いていけず、体の不具合ができてきます。では、健康な体をキープするためには1日どの位のタンパク質を摂取する必要があると思いますか?実は、1日当たり体重1㎏につき約1~1・5系必要です。しかし、必要量は体内での利用率や日々の精神的なストレス、運動量などによって増加します。次同は、タンパク質か足りているかどうかの目安&効果的な摂取方法についてお伝えします。次回は5月11日(水)

■タンパク質には実に多くの働きがあり、不足すると様々な症状が引き起こります。

働き  不足するとおきやすい症状
皮膚・毛髪・爪をつくる
骨・歯・筋肉をつくる
内臓(肝臓・胃腸など)をつくる
血管をつくる
血液をつくる
酵素をつくる
ホルモンをつくる
抗体・インターフェロモンをつくる
皮膚の美しさ、髪のしなやかさがなくなる
骨、歯、筋肉が弱く、もろくなる
内臓が衰え、弱くなる
血管がもろくなる
(高血圧、脳卒中につながるおそれ)
貧血になる
代謝が悪くなる
身体の調節がきかなくなる
細菌・ウイルスに感染しやすくなる

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