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naruhodo

第1回
栄養状態を知ることは・・・とても大切なヒントがきっと得られるはず・・・

2016,04,13 <vol 1>

 私は、ケイショウカイで栄養相談の仕事をしていて、意外にも現代入の多くが「栄養不足」であるという実態にショツクを受けています。

私たちの心身は、毎日の食の積み重ねで作られています。しかし、栄養を意識せずに食事をする人が多いこと、年齢や性別、ライフスタイルやストレスなどで適切な栄養素の量が違うということが知られていないのが原因かもしれません。栄養が足りなかったり、バランスが崩れると、人が持っている健康な体を保とうとする機能、「生体恒常性(ホメオスターシス)」が乱れ、病気を引き起こすと言われています。
全身の栄養状態が良好で、ホメオスターシスが健全であればウイルスなどの病原菌にも対抗できるようになります。

だからこそ食事を大切にしなくてはいけません。私たちの身体は薬や化学物質でできているのではなく、食事から得られる栄養でできています。生命を支えるために重要な役割をしている栄養が、細胞の隅々まで行き渡っているかどうか、身体が必要としている栄養を十分取っているかどうかを確認することが大切です。
それを見る指標として、よく挙げられるのが皮膚、排泄物、つめや髪の毛 の状態です。状態が悪いと、栄養が十分ではないと思われます。

さらに、近年、医師などの専門家らが注目しているのが血液検査のデータです。人間ドックや健診で行うような血液検査は「身体の障害の程度を知る」「病気の原因を推測する」といったこと以外に、「体内で栄養が足りているか」「バランスが取れているか」などを把握するための情報も持っています。

血液には「栄養素、代謝物、老廃物」が溶け込んでいます。そのため、
血液検査デー夕には、食べたモノを知る手がかりが隠されており、健康維持・増進に役立つ多くの情報を手に入れることができるのです。

私たちが栄養相談を行う際にも血液デー夕を用いるのですが、気になることが多く、皆さんに伝えたいことが沢山あります。従来の判断とは、全く違う視点、栄養医学的に判断することで、詳細な栄養状態を把握することができます。

この連載では2010年~2013年に沖縄タイムスの週刊誌『ほーむぷらざ』にて連載した、記事を基に新着情報を加筆し、『 新なるほど栄養学 WEB版 』として新たに連載をはじます。連載では、現代人の栄養状態や、栄養素が体内でどう働き、どう代謝されるか、その上手な取り方、血液デー夕から分かることなどを分子整合栄養医学の立場から分かりやすくお伝えしていきます。

►栄養と関係のある症状栄養欠損-[更新済み]

►血液データを栄養医学的に判断
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