アトピー性皮膚炎
〇 たんぱく質 ⇒ 皮膚や粘膜の材料
〇 亜鉛 ⇒ アレルギーに対抗する
〇 ビタミンA ⇒ 皮膚や粘膜を健康に維持
アトピー性皮膚炎の主な原因は、表皮の角化異常によるものです。改善には皮膚や粘膜の強化が最大の対策といえます。
必要な栄養素といえば、まずはやっぱりたんぱく質です。皮膚科では「アレルゲンになりやすいたんぱく質は、摂取を控えましょう」と
指導されることもあるようですが、たんぱく質の制限は逆効果。
不足すれば、皮膚や粘膜をきちんと修復することができなくなってしまいます。
また、アトピー性皮膚炎の人は、低コレステロールである場合が多い傾向にあります。コレステロール値が低いというと健康そうに聞こえますが、
コレステロールは皮膚の潤いであるセラミドを構成する大事な要素ですから、不足するとカサカサの乾燥肌を招きます。
もちろん、皮膚のパリア機能が低下することになりますから、アトピー性皮膚炎が治るどころか、皮膚疾患はますますひどい状態になりかねないのです。
低コレステロールの改善にはたんぱく質の摂取が必要になりますが、たんぱく質がアレルゲンにならないためにも、肉からだけ、魚からだけ、
卵からだけと偏らず、朝食に納豆を食べたら昼食には魚を食べる、夕食には肉を食べる、というようにさまざまな食品から補うようにしましょう。
また、アトピー性皮膚炎には、亜鉛とビタミンAも有効です。
亜鉛はアレルギーに対抗する力を持ち、細胞の正常な分裂に働きます。亜鉛を十分に摂るようにしたら、肌がみるみるキレイになった、
という声も多く聞かれます。ビタミンAもしかり。皮膚を健康に傑つうえで欠かせない栄養素で、潤いを維持するために必須です。
さらに、「花粉症・アレルギー性鼻炎」のところに記述したラクトフェリンは、同様の理由でアトピー性皮膚炎にも有効です。
そしてもうひとつ。アトピー性皮膚炎にお悩みの方に確認したいことがあります。
「あなたは低血糖ではないですか?」ということです。
もちろん血液検査をしなければはっきりしたことは分かりませんが、チョコレートやケーキなどの甘い物に目がなかったり、ご飯やパン、
麺類などの炭水化物を中心とした食事をしていたら、低血糖症かもしれません。
以降からは、アトピー性皮膚炎と低血糖にどんな関係があるかをご説明しましよう。
私たちの体は、食事により血糖値が上がると、インスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げるという「血糖調整機能」が備わっています。
ところが、糖質を摂り過ぎてしまうと血糖値は一気に上昇。するとインスリンが大量に分泌され、血糖値は一気に下がります。
このように血糖値の乱高下を繰り返すと、次第に血糖コントロールがうまくできなくなり、その状態を低血糖症といいます。
下がり過ぎた血糖値を上げるためには、ノルアドレナリンやドーパミンといった興奮系のホルモンが大量に分泌されますが、
このホルモンの働きで体が戦闘モードに入ると、皮膚や粘膜を修復することができず、アトピー性皮膚炎が悪化してしまうのです。
アトピー性皮膚炎の改善には、まず糖質制限が必要です。
血糖値の上がりにくい食事に変えることで、症状が和らいだり、かゆみや赤みが出にくくなったという例はたくさんあります。
ちなみに、ステロイド軟膏はアトピー性皮膚炎の根本治療にはなりません。ステロイドはホルモンの一種であり、皮膚から浸透して血中に入ります。
すると体は十分にホルモンがあると判断し、副腎が機能しなくなってしまいます。
子どもの頃からのステロイド治療で難治性のアトピー性皮膚炎になるのは、副腎が育たなくなるせいです。
また、副腎とはストレスに対抗する『副腎皮質ホルモン』をつくる場所でもありますから、ここが機能しなければストレスに弱くもなってしまいます。
ストレスによってアトピー性皮膚炎の症状が悪化することもありますから、できることならステロイド冶療に頼らずに栄養で対処することをおすすめします。